「面接ではあれほど素晴らしいと感じたのに、いざ入社してもらったら期待したような活躍が見られない」「すぐに辞めてしまった」。多くの経営者や採用担当者が、このような採用のミスマッチに頭を悩ませています。
この課題の根底には、面接が「候補者のスキルや経歴をチェックする場」で終わってしまっているという問題が潜んでいます。採用面接は、単なるスキルチェックの場ではありません。それは、候補者が持つ価値観、仕事への向き合い方、秘められたポテンシャル、そして何よりも「自社の企業文化と合うかどうか」(カルチャーフィット)を見極めるための、きわめて重要な機会です。
本記事では、採用面接の基本的な考え方から、候補者の本質を知るための目的別・具体的な質問集、そして面接官による評価のブレをなくす科学的な手法まで、採用の成功率を飛躍的に高めるためのノウハウを網羅的に解説します。
面接官の心得:面接は「評価」と「魅力付け」の場である
採用活動、とくに面接は、企業と候補者による真剣な「お見合い」の場であるととらえるべきです。
多くの面接官が「自社が候補者を評価・選別する場」という意識を強く持ちがちですが、その認識は半分しか正しくありません。優秀な人材であればあるほど、彼らもまた「この会社は、自分が生涯を賭けて働くに値する場所か」を厳しく評価しています。
とくに現代の売り手市場において、候補者は複数の企業から内定を得ることも珍しくありません。そのとき、最終的な入社の決め手となるのは、給与や待遇といった条件面だけでしょうか。いいえ、多くの場合、「面接官の印象が良かった」「経営者のビジョンに心から共感できた」「自分のことを真剣に理解しようとしてくれた」といった、面接プロセスにおけるポジティブな「体験」が大きく影響します。
つまり、面接は候補者を「評価」すると同時に、自社の魅力を伝え、候補者の入社意欲を高める「魅力付け(アトラクション)」の絶好の機会でもあるのです。面接官が候補者に対して敬意を払い、誠実な対話を行うこと。その良い面接体験そのものが、他社にはない強力な企業の魅力となり、採用競争力を高めることに直結します。
【目的別】候補者の本質を見抜く質問集
効果的な面接とは、質問の数が多いことではありません。面接官が「この質問で、候補者の何を知りたいのか」という明確な目的意識を持っていることです。
ここでは、候補者の本質を多角的に見抜くため、目的を4つのカテゴリーに分けて質問例とその意図を紹介します。
経歴・スキルを確認する質問(過去の事実を探る)
ここでは、履歴書や職務経歴書に書かれた「事実」の裏側にある、候補者の思考プロセスや行動特性を深掘りします。重要なのは、STARメソッド(Situation:状況、Task:課題、Action:行動、Result:結果)を意識し、具体的なエピソードを引き出すことです。
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(成功体験について)これまでの仕事で、最も大きな成果を上げたと考える経験を教えてください。
- (意図)候補者が「何を」成果ととらえているか、その価値基準を知る。 -
(1の深掘り)そのとき、どのような状況や課題がありましたか?(Situation/Task)
- (意図)課題認識能力、状況把握力を確認する。 -
(1の深掘り)その課題を解決するために、あなたは「具体的に」どのような行動を取りましたか?(Action)
- (意図)主体性、行動の具体性を確認する。なぜその行動を選んだのか、思考プロセスも探る。 -
(1の深掘り)その行動の結果、どのような成果が出ましたか?(Result)
- (意図)成果を客観的・定量的に説明できるかを見る。 -
(失敗体験について)逆に、仕事で大きな失敗をした、あるいは目標に届かなかった経験はありますか?
- (意図)失敗を認め、開示できる誠実さがあるかを見る。 -
(5の深掘り)なぜその失敗が起きたと分析していますか?
- (意図)他責にせず、原因を客観的に分析できるか(内省力)を見る。 -
(5の深掘り)その失敗経験から何を学び、次の仕事にどう活かしましたか?
- (意図)失敗から学び、成長できるか(レジリエンス)を測る。 -
これまでの職務経歴で、最も困難だった状況はどのようなものですか? それをどう乗り越えましたか?
- (意図)ストレス耐性と、困難な状況下での問題解決能力を見る。 -
周囲と協力して進めたプロジェクトの中で、あなたの果たした役割は何でしたか?
- (意図)チーム内での立ち回り方、リーダーシップかフォロワーシップかなどを確認する。 -
上司や同僚と意見が対立したとき、どのように対処しましたか?
- (意図)対人関係能力、調整力、自分の意見を通すための論理性を確認する。 -
職務経歴書にある〇〇というご経験について、もう少し詳しく教えていただけますか?
- (意図)経歴書の具体性を確認し、誇張がないか、本人の言葉で語れるかを見る。 -
前職(現職)の仕事内容について、1日の典型的なスケジュールを教えてください。
- (意図)業務の具体的なイメージをつかむ。裁量権の大きさや仕事の進め方を知る。 -
ご自身の強み(スキル)が、当社でどのように活かせるとお考えですか?
- (意図)スキルと募集ポジションとのつなぎ合わせを、本人自身が理解できているか。 -
逆に、ご自身の弱みや、今後伸ばしていきたいスキルは何ですか?
- (意図)自己認識力。弱みを認識し、改善する意欲があるかを見る。 -
これまでで最も「自分で考えて動いた」と実感したエピソードを教えてください。
- (意図)指示待ちではなく、主体性を持って業務に取り組める人材かを見極める。 -
(管理職候補の場合)チームの目標達成のために、どのようなマネジメントを心がけていましたか?
- (意図)マネジメントスタイルが自社の文化と合うかを確認する。 -
(管理職候補の場合)成果が出ない部下がいたとき、どのように指導・支援しましたか?
- (意図)人材育成への考え方、粘り強さを見る。 -
その業務において、最も重要視していた指標(KPI)は何ですか?
- (意図)目標達成意識、数字へのコミットメント力を見る。 -
なぜ前職(現職)を辞めよう(辞めたい)と思ったのですか?
- (意図)退職理由が他責的でないか、自社で同じ不満が起きないかを確認する。 -
〇〇のスキルを習得するために、どのような学習をしましたか?
- (意図)スキルの裏付けとなる学習プロセス、自己研鑽の姿勢を見る。
志望動機・入社意欲を測る質問(未来への意思を探る)
ここでは、候補者がどれだけ深く自社を理解し、本気で入社したいと考えているか、その「熱意」と「覚悟」を測ります。
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数ある同業他社の中で、なぜ当社に興味を持たれたのですか?
- (意図)志望動機の根幹。業界理解と、その中での自社の位置づけを理解しているか。 -
当社のどのような点に最も魅力を感じていますか?
- (意図)理念、事業内容、社風など、どこに共感ポイントがあるかを知る。 -
当社のサービス(製品)を使ったことはありますか? 率直な感想や改善点を教えてください。
- (意図)企業研究の深さ、当事者意識、顧客視点を持っているかを見る。 -
当社の経営理念(ミッション・バリュー)について、どう思われますか?
- (意図)会社の根幹となる価値観への共感度を測る。 -
当社について調べる中で、気になったニュースや課題だと感じた点はありますか?
- (意図)情報収集能力と、課題を自分事としてとらえられるかを見る。 -
入社されたら、どのような仕事でご自身の強みを発揮したいですか?
- (意図)入社後の具体的な活躍イメージを持っているか。 -
逆に、当社のどのような点に不安や懸念を感じていますか?
- (意図)誠実な回答を引き出し、入社後のギャップを防ぐためのすり合わせを行う。 -
当社で働くことを通じて、5年後、10年後にどのようになっていたいですか?
- (意図)候補者のキャリアプランと、自社が提供できるキャリアパスが一致しているか。 -
(未経験職種の場合)なぜ、これまでのキャリアではなく、この仕事を選んだのですか?
- (意図)キャリアチェンジの本気度、覚悟を確認する。 -
今回の転職活動において、企業選びの軸は何ですか?
- (意図)候補者が仕事に求める優先順位(成長、安定、貢献など)を知る。 -
当社以外に、どのような企業(業界)を受けていますか?
- (意図)転職の軸に一貫性があるか、自社の立ち位置を把握する。 -
もし当社から内定が出た場合、入社を決意する可能性はどのくらいありますか?
- (意図)率直な入社意欲を確認する。 -
あなたのキャリアプラン実現のために、当社はどのような点で貢献できると思いますか?
- (意図)会社を「利用して成長する」という健全な意欲があるかを見る。 -
当社のビジネスにおいて、現在最も重要だととらえる課題は何だと思いますか?
- (意図)業界動向を踏まえたマクロな視点、経営視点を持っているか。 -
入社後、早い段階で成果を出すために、どのようなキャッチアップを計画しますか?
- (意図)スタートダッシュへの意欲、計画性、主体性を見る。
人柄・価値観(カルチャーフィット)を知る質問(組織との相性を探る)
ここでは、候補者の根本的な仕事観や人柄が、自社の文化や既存の社員と合うかどうか、その「相性」を見極めます。
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あなたが仕事をする上で、最も大切にしている価値観(信条)は何ですか?
- (意図)候補者の「仕事の軸」が、自社のバリューと一致するか。 -
どのようなチーム(組織)で働いているときに、最もパフォーマンスが上がると感じますか?
- (意図)自社の組織風土(協調的、競争的など)と合うかを見る。 -
逆に、どのようなチーム(組織)だと働きにくいと感じますか?
- (意図)候補者が許容できない環境を知り、ミスマッチを防ぐ。 -
周囲の人からは、どのような人だと言われることが多いですか?
- (意図)自己認識と他者評価のギャップがないか、客観的な人柄を知る。 -
仕事でストレスを感じるのはどのようなときですか? また、どう解消しますか?
- (意図)ストレス耐性と、セルフマネジメント能力を確認する。 -
仕事で喜びや「やりがい」を感じるのは、どのような瞬間ですか?
- (意図)モチベーションの源泉が、自社で提供できるものと一致するか。 -
あなたはチームの中で、リーダー役とサポート役、どちらをとることが多いですか?
- (意図)チーム内での得意な立ち位置、役割認識を確認する。 -
あなたの「お客様(顧客)」とは誰だととらえて仕事をしていましたか?
- (意図)顧客志向の有無。社内(次の工程)も顧客ととらえているかなど、視座の高さを知る。 -
仕事において、あなたが「許せない」と感じることは何ですか?
- (意図)倫理観や、仕事の進め方に関する根本的な価値観を知る。 -
上司や経営陣に期待することは何ですか?
- (意図)どのようなマネジメントスタイルを望んでいるかを知る。 -
これまでの会社で「これは理不尽だ」と感じた経験はありますか? どう対処しましたか?
- (意図)理不尽さへの耐性、もしくはそれを変えようとする主体性を見る。 -
仕事とプライベートのバランスについて、どのようにお考えですか?
- (意図)ワークライフバランスに関する価値観が、会社のスタンスと乖離していないか。 -
「成長」とは、あなたにとってどういうことですか?
- (意図)成長の定義(スキルの習得、役職、貢献度など)が、自社と合うか。 -
これまでの会社で、最も尊敬していた人はどのような人ですか?
- (意図)候補者がどのような人物像に価値を見出すのかを知る。 -
もし、会社のルールが実態に合っていないと感じたら、どうしますか?
- (意図)現状維持か、ルールを変えようと行動するか、そのスタンスを見る。
ポテンシャル・将来性を探る質問(未来の可能性を探る)
ここでは、現時点でのスキルや経験だけでは測れない、候補者の「伸びしろ」や「学習意欲」「変化への対応力」など、未来の可能性を探ります。
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最近、仕事以外で最も夢中になっていること(学習していること)は何ですか?
- (意図)知的好奇心の幅や、自己成長への意欲(インプットの習慣)を見る。 -
ご自身の専門分野において、最新のトレンドをキャッチアップするために何を行っていますか?
- (意図)学習の継続性、プロフェッショナルとしての意識の高さを確認する。 -
これまでに経験のない、まったく新しい仕事を任されたとき、まず何から始めますか?
- (意図)未知の課題へのアプローチ方法、学習の仕方、行動力を確認する。 -
ご自身の5年後、10年後を考えたとき、今のご自身に足りないものは何だと思いますか?
- (意図)中長期的な視点での自己認識力、課題設定能力を見る。 -
仕事を通じて、社会にどのような貢献をしたいと思いますか?
- (意図)仕事観のスケール、社会性、利他性の有無を知る。 -
今、世の中で起きている変化(たとえばAIの進化など)について、どうとらえていますか?
- (意図)社会の変化への感度、それを自分事として考える力を見る。 -
(56の深掘り)その変化は、ご自身の仕事や当社のビジネスにどう影響すると思いますか?
- (意図)抽象的な事象を、具体的なビジネスにつなげて考える力を見る。 -
これまでの人生で、最も「考え方が変わった」という経験は何ですか?
- (意図)固定観念にとらわれず、新しい価値観を受け入れられる柔軟性(アンラーン)があるか。 -
「粘り強くやり抜いた」と言える経験について教えてください。
- (意図)GRIT(やり抜く力)。困難な目標に対しても諦めない資質があるか。 -
当社の事業以外に、今、ビジネスとして面白いと思う分野はありますか?
- (意図)視野の広さ、ビジネス全般へのアンテナの高さを見る。 -
もし1ヶ月の長期休暇がとれたら、何をしますか?
- (意図)価値観や好奇心の direction 性を探る。 -
(地頭・論理性を測る)当社の主力商品である〇〇を、まったく知らない人に3分で説明してみてください。
- (意図)物事の本質をつかみ、簡潔に説明する力を見る。 -
(地頭・論理性を測る)京都市内の飲食店の数を推定(フェルミ推定)してみてください。
- (意図)答えのない問いに対し、仮説を立てて論理的に思考するプロセスを見る。 -
これまでのやり方が通用しない場面に直面したとき、どう適応しますか?
- (意図)変化への対応力、柔軟な思考ができるか。 -
あなたの「学ぶ」という行為のモチベーションは何ですか?
- (意図)学習意欲の源泉(好奇心、恐怖心、成長欲など)を知る。 -
「スピード」と「正確性」なら、仕事においてどちらをより重視しますか? その理由も教えてください。
- (意図)仕事の進め方に関する価値観。状況による使い分けができるか。 -
なぜ、その大学(学部)を選んだのですか?
- (意図)キャリアの起点となった意思決定の背景、価値観を知る。 -
学生時代に最も打ち込んだことは何ですか?(新卒・第二新卒の場合)
- (意図)目標設定能力、実行力、ストレス耐性など、ポテンシャルの原型を見る。 -
当社のビジョンである「〇〇」を実現するために、入社後どのような貢献ができると思いますか?
- (意図)抽象的なビジョンを、自身の具体的な行動レベルに落とし込めるか。 -
今日の面接で、あなた自身のことを十分に伝えきれなかったと思う点はありますか?
- (意図)候補者に最後の自己アピールの機会を与えつつ、面接の満足度を高める。
【構造化面接】で評価のブレをなくす方法
多くの企業で、面接は面接官の「勘」や「経験」、あるいは「自分と似ているか」といった主観や印象に左右されがちです。その結果、「A部長は高く評価したが、B役員は低い評価だった」といった評価のバラつきが発生し、採用のミスマッチを招く大きな原因となっています。
こうした属人的な面接の弱点を克服し、評価のブレをなくすための有効な手法が「構造化面接」です。
構造化面接とは、あらかじめ「自社で活躍する人材に必要な要件(評価基準)」を明確に定義し、それを見極めるための「質問項目」を具体的に決め、すべての候補者に同じ手順・同じ質問を行う面接手法です。
たとえば、「主体性」を評価基準とするならば、「主体性を発揮した具体的なエピソード(STAR)」を全員に聞き、その回答を「指示通りに行動した(1点)」「指示以上のことを自ら提案した(3点)」「周囲を巻き込んで実行した(5点)」といった共通の評価尺度で採点していきます。
この手法のメリットは絶大で、たとえば以下のようなメリットが考えられます。
- 客観性と公平性の担保:面接官の主観や「好み」が入り込む余地を減らし、全候補者を共通のモノサシで評価できます。
- ミスマッチの低減:自社の求める要件に基づいて評価するため、カルチャーフィットや入社後の活躍確度が高い人材を採用しやすくなります。
- 法的リスクの回避:質問項目が標準化されているため、後述する不適切なNG質問をしてしまうリスクを防ぎ、採用プロセスの透明性を担保できます。
中小企業で完璧な構造化面接を導入するのは難しいと感じるかもしれませんが、「評価項目を3つに絞る」「各項目で聞くべきキラークエスチョンを2つ決めておく」といった簡単なルール化から始めるだけでも、面接の質は大きく向上します。
要注意!コンプライアンス違反になるNG質問
採用面接において、候補者の適性や能力とは関係のない事柄で採否を判断することは、就職差別にあたり、法律(職業安定法など)で禁止されています。
これらの質問は、候補者に不快感を与えるだけでなく、企業のコンプライアンス意識を疑われ、社会的信頼を失う大きなリスクとなります。以下の質問は、絶対に避けてください。
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本籍・出生地に関する質問
- (例)「ご出身はどちらですか?」「ご実家の住所は?」 -
家族構成や職業に関する質問
- (例)「ご両親はどのようなお仕事をされていますか?」「ご兄弟はいらっしゃいますか?」「ご結婚の予定は?」 -
思想・信条に関する質問
- (例)「尊敬する人物は誰ですか?」「愛読書は何ですか?(思想が推測されるため)」「支持政党はどこですか?」 -
宗教に関する質問
- (例)「ご自宅で信仰している宗教はありますか?」 -
健康状態・身体的特徴に関する質問(業務遂行に直接関係ない場合)
- (例)「過去に大きな病気をしたことは?」「身長・体重は?」
これらの質問は、たとえアイスブレイクの雑談のつもりであっても、候補者が「その回答によって合否が判断されるかもしれない」というプレッシャーを感じた時点で、不適切な質問ととらえられます。面接官全員がこのリスクを正しく認識し、厳格に遵守することが企業の信頼を守るために不可欠です。
候補者の満足度を高める「逆質問」への的確な対応
面接の最後に設けられる「何か質問はありますか?」という、いわゆる「逆質問」の時間を、単なる質疑応答で終わらせてはいけません。
この逆質問の時間は、面接官にとって2つの大きなチャンスがあります。
一つは、「候補者の本気度と視点を知る、最後の評価の機会」です。逆質問の内容には、その人の関心事や視座の高さが如実に表れます。
- 「給与や福利厚生、残業時間について」→ 労働条件への関心
- 「入社までに準備すべきことは?」→ 入社への意欲
- 「配属予定の部署の課題や、経営陣が期待することは?」→ 当事者意識、視座の高さ
もう一つは、「企業が候補者に行う、最後の『魅力付け』の機会」です。候補者の疑問や不安に対して、面接官がどれだけ誠実に、具体的に、そしてビジョンを交えて回答できるか。その姿勢が、候補者の入社意欲を大きく左右します。
「特にありません」と答えられたばあいでも、「たとえば、入社後の働き方やチームの雰囲気など、気になることはありませんか?」と水を向ける配慮も有効です。候補者の不安を徹底的に解消し、「この人たちと一緒に働きたい」と思ってもらうための最後のクロージングの場として、逆質問の時間を大切に扱ってください。
成功は質問に設計と目的意識を持ち込めるかにかかっている
採用面接の成功は、質問の「数」をこなすことではなく、一つひとつの質問に明確な「設計」と「目的意識」を持たせることにかかっています。「この質問で、候補者の何を見極めるのか」という軸が定まってこそ、ミスマッチは防げます。
しかし、どれだけ優れた質問設計をしても、面接官の姿勢が候補者を見下すような「評価」一辺倒のものであっては、候補者の本心を引き出すことはできません。面接は、企業と候補者が対等な立場で未来を語り合う「お見合い」の場です。候補者への敬意を忘れない誠実な姿勢と、自社の未来を共に創りたいという情熱を伝えること。この「評価」と「魅力付け」の両輪が揃ったとき、ミスマッチは劇的に減り、貴社の未来を力強く支える素晴らしい仲間との出会いが実現するはずです。